さわやかなケモノの香り・・・。
病院の数がやたらに多い高知県。それ以上に多いのが「民間療法」の数・・・だと思うのですが、いかがでしょ。
幼少期、お腹を下すことが非常に多かったので、お尻が荒れてピリピリすることがよくありました。祖母に「おばーちゃん、オシリが痛い」と相談すると「ちょっとうつむいてみ」 ・・・・塗りこまれたのは、その年搾られた「柚子酢」。 オキシドール以上にバッチリとしみたことは言うまでもなく、トムとジェリーも真っ青なくらい飛び回り、扇風機にオシリをかざすはめになったり。 またヤケドをしたとき、「これよこれ」と冷蔵庫から出てくるのは「狸のアブラ」・・・今思えば、狸の脂肪、なのですが、その黄色いブヨブヨした塩漬けを水で洗い、油紙と共に傷口に貼られるのです。 効き目がどうこうというよりも「塩漬け」ゆえに、これまた時間をかけてしくしくと滲みることはご想像通り。
つまり、「効いた」という安堵感は得られないまでも、不可思議な迫力と恐怖感を持って幼少期の記憶にくっきりと刻み込まれる、・・・それが民間療法、なわけです。(恐るべき、とつけたほうがいいかも)
こないだ、その幼少期の記憶をむりやりこじ開ける衝撃の物体に出会いました。
母の田舎は高知の中でも山深き物部村(いまは合併して香美市になりましたが) ダムのそばに「奥ものべふるさと市」という物産館があります。田舎寿司やお饅頭、お茶など、田舎ならではのものが沢山売られていて、行く度に楽しみに覗くのですが、ビックリしたのは、コレ。
「近くの山でとれた天然はちみつと鹿油をいれた手作りせっけん」
うひょー。 “近くの山でとれた”は、『天然はちみつ』だけじゃなく『鹿油』にもかかるんだろうな・・・・ということは、この山のどこかで走っていた鹿さんの・・・・と思いつつ、民間療法さながらの不可思議さに抗い難く、買ってみました。お値段500円也。
オリーブ油・パーム油・ココナツ油・ひまし油・天然ハチミツ・天然鹿油・冷泉にラベンダーとレモングラスのアロマオイル。
さて、使ってみました。 ソムリエ風に感想を述べると
「ラベンダーやレモングラスの植え込みの向こうを、若いオス鹿が束になって駆け抜けていくような、若く野性味あふれる香り」 (^^;
でも、洗いあがりの肌はとてもなめらかで、やわらかい、感じ。しっとりとしてて、水分を逃がさない感じなの。石鹸コレクターとしては「ふむふむ」な感触。 でも、うーむ・・・・・・洗いあがりは、さわやかな(!?)ケモノの香り・・・・。
でも・・・・・なんか、クセになりそう。 中華料理でいうところの「ピータン」みたいな存在でしょうかねえ。 我こそは、と思われる方は、是非。お試しアレ。 ちなみにひと月ほどまえに「高知新聞」にも掲載されていたようですよ。
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